八雲町 ホタテ給食を小中学生に提供

中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止したことを受け、ホタテの養殖が盛んな道南の八雲町は、水産加工業者を支援しようと地元の小学校でホタテの給食を提供しました。

東京電力福島第一原発の処理水の放出を受けて中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止するなか、ホタテの養殖が盛んな八雲町は、輸出できずに保管されているホタテを買い取って、全国の学校給食や社員食堂におよそ113万食を無償で提供することにしています。
全国への提供に先駆けて17日、町内の小中学校でホタテを使った給食が提供され、このうち八雲小学校では、給食の時間の前に地元の漁業者が養殖に使う網やロープを見せながら、八雲町の海は川から流れ込む養分のおかげでホタテのえさとなるプランクトンが豊富にあることなどを説明しました。
この後、ホタテを使った中華丼が振る舞われ、児童たちはおいしそうに食べていました。
3年生の児童は「甘くておいしかったです。八雲町のホタテのおいしさをほかの町の人にも知ってほしいです」と話していました。
八雲町は、要望があった全国の給食センターなどに、今月20日ごろから順次、ホタテを発送していくことにしています。