スルメイカ取扱量過去最低 記録的不漁続く

函館市の市営市場で先月までに取り扱ったスルメイカの量は316トンと、統計を取り始めた平成17年以降過去最低となり、記録的な不漁が続いています。

去年6月に解禁された道内のスルメイカ漁について函館市は市営の「函館市水産物地方卸売市場」での取扱量と取り引き価格をまとめました。
それによりますと、去年6月から先月までの生のスルメイカの取扱量は、統計を取り始めた平成17年以降もっとも少なかった3年前の同じ時期の418トンを100トン近く下回る316トンとなり、過去最低を更新しました。
一方で、観光客の増加による需要の高まりなどによって1キロあたりの取り引き価格は、過去最高だった前の年の同じ時期の968円よりもおよそ380円高い1346円と、過去最高を更新しました。
函館市水産物地方卸売市場は、「函館だけではなく北陸など、ほかの地域でも水揚げ量が減っていると聞く。海水温の上昇なども影響しているものと見られるがこのままでは函館の名物だったイカがとれなくなる可能性もあり不安だ」と話しています。