木古内町 佐女川神社伝統の“寒中みそぎ” 豊漁 豊作を祈願

下帯姿の若者が真冬の津軽海峡で神社のご神体を清める伝統の「寒中みそぎ」が、道南の木古内町で行われました。

「寒中みそぎ」は木古内町の佐女川神社で豊漁や豊作を祈る、江戸時代から続く伝統行事で、去年、道の無形民俗文化財に指定されました。
15日は、水を浴びる鍛錬を13日から続けて身を清めた行修者と呼ばれる若者4人が、ご神体を抱きかかえて真冬の津軽海峡に飛び込みました。
気温がマイナス6度を下回り、雪が舞う中、4人はご神体に海水を何度もかけて清める「海水もく浴」を行いました。
そして、浜に上がって全身に水を浴びる「水ごり」をしたあと、御利益があるとされる水を訪れた人たちに向かってかけ、ことし1年の無病息災を願いました。
秋田県から訪れた女性は「この風や気温の中で水を浴びていたので、すごいの一言です。昔から大事にしているお祭りを若い方が率先してつないでいて、すごいと思います」と話していました。
また、親子で訪れた地元の女性は「家族の健康を祈ります。長く続いている祭りなので今後も続いてほしいです」と話していました。