釧路で防災を楽しく学ぶ「防災ワンデー」 巨大地震への備えを

千島海溝沿いの巨大地震に備えてもらおうとクイズ形式のワークショップや専門家の講演などで楽しみながら防災を学べる「防災ワンデー」が14日、釧路市で開かれました。

防災団体やNHK釧路放送局などが開いた「防災ワンデー」は、31年前のこの時期に発生した釧路沖地震の被害や教訓を広く伝えるとともに千島海溝沿いの巨大地震に備えてもらおうと毎年、行われています。
14日は釧路市内の会場に市民など350人が集まりました。
このうち北海道教育大学釧路校の学生たちが開いたワークショップでは参加した子どもたちに向けて地震や津波から効果的に避難する方法がクイズ形式で紹介されました。
このなかで子どもたちは「大きな地震が起きたらまず、どうすればいいでしょう」と問われると、一斉に体を丸めて頭を守るポーズをとっていました。
このあと、NHKのアナウンサーとして長年、災害報道に携わってきた畠山智之さんが講演を行い、周囲の人に効果的に避難を呼びかける方法を紹介しました。
畠山さんは、具体的な目標時間を示して避難を促すことや、丁寧なことばや敬語を使わない強い口調で身の危険を知らせることが効果的だと話していました。
参加した小学3年生の女の子は「今までよりも災害に詳しくなれました。いつ地震が起きるかわからないので、食べ物や飲み物をまとめてすぐに逃げられるよう備えておきたいです」と話していました。