7月発行 新紙幣に用いる最新技術を紹介する特別展 小樽

ことし7月から新しいデザインの紙幣が発行されるのを記念して、小樽市で新たな紙幣に用いられている最新の技術などについて紹介する特別展が始まりました。

政府は偽造防止などを目的に一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを20年ぶりに一新し、ことし7月3日から発行を始めることにしています。
これを記念した特別展が小樽市の日本銀行旧小樽支店で12日から始まり、▼「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一が描かれた新一万円札、▼日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子が描かれた新五千円札、▼破傷風の治療法を開発した北里柴三郎が描かれた新千円札の、それぞれの見本が展示されています。
新しい紙幣には偽造防止のためのさまざまな技術が用いられていて、特別展では、紙幣を斜めに傾けると肖像が立体的に見える最先端のホログラム技術が導入されていることや、「すかし」には肖像だけではなく高精細な模様が施されていることなども紹介されています。
日本銀行旧小樽支店金融資料館の高橋嘉秀副館長は、「デザインもずいぶん変わっているので、ぜひ来館していただき、偽造防止の技術について広く知ってもらいたい」と話していました。
この特別展はことし9月24日まで開かれています。