タイ派遣の海外協力隊員 釧路市で研修開始

タイで観光振興にあたる海外協力隊の候補生が、派遣を前に釧路市で観光の魅力発信について学ぶ研修が11日から始まりました。

釧路市で研修に取り組むのは、JICA=国際協力機構の海外協力隊として、ことしの夏からタイ北部の村で観光振興にあたる予定の高瀬由衣さんです。
11日、釧路市役所で行われた蝦名市長への表敬訪問で高瀬さんは「タイで観光に携わるのを前に釧路でたくさん学びます」と抱負を述べました。
高瀬さんはおよそ2か月間、SNSを使った観光の魅力発信などに取り組む予定です。
タイでは大都市に観光客が集中し、交通渋滞やゴミの散乱など地域への悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」が問題となっていて、地方の魅力を再発見し観光客を呼び込むことが求められています。
研修を通じて持続可能な観光地の経営を目指す釧路市で学んだ手法をタイの地方で生かすことが期待されています。
高瀬由衣さんは「タイに行ったあともただ人を呼び込むだけではない魅力の伝え方を通してオーバーツーリズムの対策につなげたい」と話していました。