羅臼町 ふるさと納税でクマ電気柵の維持補修を

ヒグマの出没が過去最多に増えている羅臼町では、住宅地へのヒグマの侵入を防ぐための電気柵を維持・補修する費用をふるさと納税を活用したクラウドファンディングで募っています。

羅臼町では10年余り前から住宅地などへのヒグマの侵入を防ぐ電気柵が設置されていて総延長は10キロにも及びます。
電気柵の維持・管理には年間およそ200万円がかかるうえ、積雪や経年劣化で破損した電気柵の修理も課題となっています。
町はそうした費用を賄おうとふるさと納税を活用したクラウドファンディングで寄付を募っています。
目標額はおよそ5900万円で期間はことし3月14日まで、寄付の返礼品としてクマの爪やシカの角を使ったアクセサリーや肉の詰め合わせ、海産物などを選ぶことができます。
羅臼町ではヒグマの目撃や痕跡の確認などのために職員らが出動した件数は、去年4月から12月末までで過去最多の552件にのぼっています。
ハンターでもある羅臼町産業創生課の白柳正隆主任は「電気柵はクマと人がお互いに慣れず、距離感を持つために必要なツールだ。ご支援、ご協力をお願いしたい」と話しています。