釧路港 去年の水揚げ日本一に 32年ぶり

釧路港の去年1年間の水揚げ量は、マイワシが豊漁だったことを背景に、千葉県の銚子港を抜いて、1991年以来、32年ぶりの全国1位になりました。

釧路市によりますと、釧路港の去年の水揚げ量は18万9416トンと前年より9.8%増えました。
これにより去年まで12年連続で全国1位の水揚げ量だった千葉県の銚子港を抜いて釧路港が全国1位となりました。
釧路港の水揚げ量が全国1位となるのは、1991年以来、32年ぶりです。
釧路市によりますと、去年の釧路港はスケソウダラやサンマが不漁だった一方でマイワシが好調で水揚げ量全体のおよそ8割を占めたということです。
また、釧路港の去年の水揚げ高は143億円1908万円と35.9%増えて15年ぶりに140億円を超えました。
金額が大きく増えたのは、イワシを原料とする魚粉の生産国のペルーで漁獲制限が行われたため、イワシの価格が上がった影響が大きいということです。
これについて、釧路市の蝦名市長は、9日の記者会見で「うれしいニュースだ。これからも鮮度保持などの高い技術を生かして付加価値を向上させるとともに水産業の安定化のために作り育てる漁業も進めていきたい」と話していました。