JR北海道 年末年始の利用客 特急はコロナ禍前まで回復せず

JR北海道は年末年始の期間中の新幹線と特急の利用状況を発表し、新幹線はコロナ禍前の水準にほぼ回復した一方、特急は14%少なく依然としてコロナ禍前の水準に回復していません。

JR北海道が発表した12月28日から1月4日までの年末年始の利用状況によりますと、北海道新幹線を利用した人は5万2400人と前の年の同じ時期より17%増えました。
また特急の主要区間を利用した人は17万2200人と、前の年の同じ時期より10%増えました。
理由についてJR北海道は、旅行需要の回復に加えて羽田空港で起きた衝突炎上事故の影響で空の便で欠航が相次ぎ鉄道の利用が増えたためとしています。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大前の5年前(2018年度)と比べると、新幹線は1%少なくコロナ禍前の水準にほぼ回復しましたが、特急の主要区間は14%少なく依然としてコロナ禍前の水準に回復していません。
これは道外からの旅行需要の増加などで新幹線の利用は回復したものの、年末年始に帰省する習慣が薄れ特急の運転本数をコロナ禍前より減らしたためで、JR北海道は「特急の利用がコロナ禍前まで完全に回復するのは今後も難しい」としています。