十勝の会社が海藻使った飼料の製品化へ 温室効果ガス削減効果

地球温暖化に歯止めをかけようと、十勝地方でてんさい糖を製造する会社などが、牛のげっぷに含まれる温室効果ガスのメタンを減らす効果がある海藻を使って飼料の製品化を進めることになりました。

牛などの家畜から吐き出されるげっぷに含まれるメタンは、二酸化炭素の20倍以上の温室効果があるとして地球温暖化につながる一因となっています。
こうした中、十勝地方でオリゴ糖などを活用した家畜飼料を生産している「日本甜菜製糖」は、日本の海などに生息する「カギケノリ」という海藻がメタンを減らす効果があることに着目し、東京の建設会社などと連携してカギケノリを使った飼料の開発を進めることになりました。
計画によりますと、道内にカギケノリの養殖施設を建設したうえで、メタン抑制効果の検証をしながら3年後の2027年に製品化し販売を実現させたい考えです。
日本甜菜製糖によりますと、カギケノリを使った飼料の製品化は国内では初めてだということで、事業を担当する飼料事業部は「環境保全を進めるとともに農家の人たちにも還元できるような事業にしていきたい」としています。