国内最大級の洋上風力発電所が商業運転開始 石狩湾

国内最大級の洋上風力発電所が商業運転開始 石狩湾

脱炭素に欠かせない再生可能エネルギーの柱のひとつと政府が位置づける「洋上風力発電」の国内最大級の発電所が、北海道の石狩湾で商業運転を開始しました。

これは風力発電や太陽光発電を手がける東京の再生可能エネルギー会社「グリーンパワーインベストメント」が石狩市と小樽市にまたがる石狩湾新港に建設したもので、高さ196メートルの風車が14基並ぶ、国内最大級の洋上風力発電所です。
新年を迎えた1日午前0時から商業運転が始まり、最大で一般家庭およそ8万3000世帯分をまかなえるという電力は北海道電力ネットワークに売電されるほか、電力で次世代エネルギーの水素を製造する構想も進められています。
政府は洋上風力発電を、脱炭素に欠かせない再生可能エネルギーの柱のひとつと位置づけ、導入を後押ししています。
こうした中でグリーンパワーインベストメントは去年、火力発電で国内最大手のJERAとNTTに共同で買収されていて、その額は、再生可能エネルギーの国内企業の買収では過去最大の3000億円規模にのぼりました。
洋上風力発電事業については、主にJERAがグリーンパワーインベストメントと共同で運営にあたる方針で、両社は「発電事業を通じた地域振興にも地域の皆さまと取り組みたい」とコメントしています。