石狩市が札幌と結ぶロープウエー構想 公共交通機関の整備課題

バスなどの運転手不足が全国的な課題となるなか、石狩市は新たな公共交通機関の整備に向けて市の沿岸部と札幌市をロープウエーで結ぶ構想を取りまとめました。

石狩市によりますと、市内の公共交通は現在、路線バスとタクシーしかなく雪が積もる時期などの渋滞やバスやタクシーの運転手不足により安定的な運行への影響が懸念されることから新たな公共交通機関の整備が課題となっています。
こうしたなか石狩市は、市の沿岸部に位置し工場などが立ち並ぶ新港地区と札幌市をロープウエーで結ぶ構想を取りまとめました。
ルートはいずれも新港地区を起点に▽JR函館線の手稲駅、▽地下鉄南北線の麻生駅、▽地下鉄東豊線の栄町駅を通って丘珠空港までをそれぞれ結ぶ3つの案が検討されています。
いずれのルートも距離はおよそ12キロから15キロで、途中に1キロから2キロ程度の間隔で駅を設ける想定だとしています。
ロープウエーを整備する場合の事業スケジュールについては、2025年度から26年度に事業者の公募と選定を行った上で27年度から32年度に設計と工事を行い32年度の利用開始を目指したいとしています。
石狩市はこの構想の採算性や運営方法について交通事業者などから聞き取りを行っていて、その内容を2024年2月に公表する予定です。