函館市営市場のスルメイカ取扱量が過去最低に 記録的不漁続く

函館市の市営市場で11月までに取り扱ったスルメイカの量は306トンと統計を取り始めた平成17年以降過去最低となり記録的な不漁が続いています。

6月に解禁された道内のスルメイカ漁について函館市は市営の「函館市水産物地方卸売市場」での取扱量と取り引き価格をまとめました。
それによりますと、6月から11月までの生のスルメイカの取扱量は、統計を取り始めた平成17年以降もっとも少なかった3年前の同じ時期の404トンを100トン近く下回る306トンとなり過去最低を更新しました。
一方で観光客の増加による需要の高まりなどによって1キロあたりの取り引き価格は過去最高だった去年の967円よりも400円近く高い1342円と過去最高を更新しました。
こうした状況について函館市水産物地方卸売市場は「海水温の上昇により、イカの群れが暑さを避けてより北の海に行くようになったり暑さに耐えきれず死滅してしまったりしたことで昔のように連日大漁ということがなくなったとみている。このままでは次のシーズンも函館の名物だったイカがとれない可能性が高いので非常に不安だ」と話しています。