札幌市 電力・ガス会社と共同で水素製造販売の新会社 設立へ

北海道の潜在力が高いとされる太陽光などの再生可能エネルギーをいかした取り組みを強化しようと、札幌市は電力会社やガス会社と共同で新たな会社を設立し、水素の製造・販売に乗り出す方向で調整を進めています。

新たな会社を設立する方向で調整を進めているのは札幌市と北海道電力、北海道ガス、そして産業ガス大手の「エア・ウォーター」です。
札幌市によりますと新しい会社では北海道の潜在力が高いとされる太陽光や風力などの再生可能エネルギーを活用することで製造過程で二酸化炭素が発生しない「グリーン水素」を製造・販売するということです。
水素はエネルギーとして利用する際に二酸化炭素を排出しないことから政府が普及を加速するための支援策を打ち出すなど、脱炭素社会の実現と経済成長を両立する次世代エネルギーとしての期待が高まっていて、札幌市としても水素のサプライチェーンの一大拠点となることを目指す考えです。
新しい会社は来年度にも設立され大規模な太陽光発電施設を併設した製造拠点を厚別区の廃棄物処理場に設ける方向で検討しています。