釧路で太陽光発電施設計画の事業者 許可得ず工事で行政指導

釧路で太陽光発電施設計画の事業者 許可得ず工事で行政指導

釧路市で太陽光発電施設の建設を計画している東京の事業者が保安林に指定されている区域に道の許可を得ずに水路を掘っていたことがわかり、釧路総合振興局は事業者に対し工事の中止など求める行政指導を行いました。

釧路市音別町に太陽光発電施設の建設を計画している東京・中央区の事業者は、馬主来沼周辺に取得した用地のうち、保安林に指定された区域で道の許可を得ずに今月11日から15日にかけて、深さおよそ1メートル、幅最大5メートル、長さおよそ250メートルの水路を掘ったということです。
森林法では、保安林で開発を行う際には都道府県知事の許可が必要と定められていますが、水路を掘ったあとの15日になって事業者から振興局に保安林に指定されているかどうか問い合わせがあり、発覚したということです。
事業者は「現場が保安林だという認識が欠如していた」と話しているということで、振興局は27日までに事業者に対し、工事の中止や原状回復を求める行政指導を行いました。
釧路総合振興局の古明地恵一地域産業担当部長は「無許可でこうした工作物を設置したことは大変遺憾だ。速やかに原状復旧するよう指導したい」と話しています。