むかわの障害者支援施設の職員が性的虐待 町が業務改善求める

胆振のむかわ町にある障害者支援施設の職員が入所者の女性にわいせつな行為を繰り返していたことが分かり、町は性的虐待と認定して、運営する社会福祉法人に業務の改善を求めました。

職員によるわいせつ行為が明らかになったのは、むかわ町の社会福祉法人「愛誠会」が運営する、同じ町内にある障害者支援施設です。
運営法人の説明によりますと、ことし3月から10月にかけて当時50代の男性職員が知的障害のある入所者の女性に体を触るなどのわいせつな行為をしたということです。
こうした行為は当直の時間帯に繰り返されていたということで、この職員は先月、懲戒解雇されました。
また、むかわ町は調査の結果、性的虐待と認定したうえで、26日、運営法人に対し再発防止と業務の改善を求めました。
施設では当直時間帯の職員の態勢を見直したほか、今後も研修を強化するなど対策を講じるとしていて、「愛誠会」の小澤政明常務理事はNHKの取材に対し「あってはならないことで、非常に重く受け止めている。深く反省し再発防止に努めたい」と話しています。
「愛誠会」をめぐっては、おととしにも運営する別の施設の職員が入所者をどなるなど虐待行為をしたとして、むかわ町から行政指導を受けています。
これについて、むかわ町の竹中喜之町長は「決してあってはならないことだ。町としては、より安全で適正なサービスの提供など再発防止のための改善を求めていく。今後、施設側が示す改善計画についてもその内容をしっかり確認していきたい」とコメントしています。