2050年人口推計 道南の8割近い自治体が人口半減以上

27年後の2050年、道南ではすべての自治体で人口が減少し、このうち、8割近い自治体で人口が半減以上になるとした推計を国の研究所がまとめました。今後、人口減少が急速に進む中、地域社会をどう維持していくか、対策がいっそう求められそうです。

国立社会保障・人口問題研究所は国勢調査にあわせて5年ごとに将来の人口を推計していて、2020年の調査に基づいた結果を22日公表しました。
それによりますと、27年後、2050年の道南の人口はおよそ23万8000人と、2020年に比べて17万5000人以上、率にしておよそ43%減る見通しです。
自治体別でみると、減少率が最も高いのが、松前町で69%、次いで、木古内町で66.2%、福島町で65.9%などとなっていて、道南の18自治体のうち8割近い14の自治体で人口が半減以上になるとされています。
このほか、道南で人口の多い上位3つの自治体でも函館市が39.6%、北斗市が38.2%、七飯町が28.8%とそれぞれ減少すると推計されています。
道南では今後、高齢化とともに人口減少が急速に進む中、地域社会をどう維持していくか対策がいっそう求められそうです。