カイゲンファーマ小樽の工場 医薬品製造の不正で業務停止命令

製薬会社「カイゲンファーマ」の小樽市の工場が医薬品を製造する際に承認を得ていない添加物の使用や試験結果のねつ造などの不正を行っていたとして、道は36日間の業務停止を命じる行政処分を発表しました。

道によりますと、大阪市に本社がある製薬会社「カイゲンファーマ」の小樽市の製造工場は、胃のバリウム検査などで使われる造影剤や発泡剤など8種類の医薬品を製造する際に、◇国から承認されていない添加物を使用したり、◇出荷に必要な試験結果をねつ造したりしていたということです。
こうした不正行為はことし1月末に会社の内部調査で発覚し、道が詳しい調査を行った結果、最も古いものでは46年前の1977年から行われていたということです。
これを受けて道は22日、小樽市の製造工場に対し来週25日から36日間の業務停止を命じる行政処分を発表しました。
道などによりますと、医薬品の一部については会社側が自主回収を進めていて、これまでに健康被害などの報告はないということです。
「カイゲンファーマ」は「製薬会社としての信頼を裏切る行為であり、患者や家族のみなさまにおわびしたい。二度とこのようなことが起きないよう再発防止を徹底していく」と話しています。