2050年の北海道人口約3割減の382万人 国の機関が推計

北海道の人口は2050年におよそ3割減少する382万人となり、65歳以上の高齢者は4割以上を占めるようになるという推計を国の研究所がまとめました。

国立社会保障・人口問題研究所は、国勢調査にあわせて5年ごとに将来の人口を推計していて、2020年の調査に基づいた結果を公表しました。
それによりますと、2020年に522万人あまりだった北海道の人口は、2050年には382万になる見通しで、率にして27%減少する計算で、全国平均の17%よりも速いペースで人口が減少することになります。
前回の2020年と2050年の推計を年代別で比べてみると、▼0歳から14歳までは2020年が55万7000人だったのに対し、2050年には42%減少する32万5000人、▼働く世代の15歳から64歳までは38%減少の186万7000人、▼65歳以上の高齢者は5万人少ない162万8000人でした。
65歳以上の高齢者については、2050年には北海道の人口の43%を占めると推計されています。
減少率が50%を超える自治体は、▼歌志内市で72%、▼夕張市で71%、▼松前町で69%、▼上砂川町で68%、▼木古内町と福島町で66%、▼芦別市で64%、▼妹背牛町と神恵内村で63%、▼赤平市は62%など、67自治体あります。
今後、北海道では高齢者もさらに減少していくことから、人口減少が進むペースは加速していくということです。