乙部町 8棟延焼火災で出火原因の特定に至らず

11月、乙部町で住宅8棟が全焼した火事について、警察と消防は現場検証を行って原因の特定を進めてきましたが、特定には至らないまま調査を終了しました。

11月19日、乙部町花磯で住宅から火が出たあと周辺の建物に燃え広がり、およそ9時間後に消し止められましたが、住宅8棟が全焼したほか、4棟が一部焼ける被害となりました。この火事でけがをした人はいませんでした。警察と消防は、住民から火事のいきさつを聞いたほか、現場検証を行うなどして原因を詳しく調べてきました。火事の原因について複数の見立てが出たものの、火元とみられる倉庫が激しく焼け落ちていたため、特定することができなかったということです。このため、警察と消防は、原因の特定には至らないまま調査を終了したということです。消防は、今回の火事で延焼した面積や消火活動のほか、住民から集めた証言などについて調査結果をまとめることにしています。一方、乙部町は補正予算を組み、焼けた住宅の撤去費用として850万円、被災者への見舞金として100万円、被災者が転居した町営住宅の改修費用として50万円のあわせて1000万円の支援を行っています。