江差町 洋上風力発電 道内2か所目の協議会設置で初会合

国が導入拡大を目指す洋上風力発電の「有望な区域」に指定されている道南の「檜山沖」について、国や道などが参加する協議会が設置され、江差町で初めての会合が開かれました。

国は、再生可能エネルギーの普及に向け洋上風力発電の導入拡大を目指していて、道内ではことし5月に檜山沖と松前沖を含む日本海沿岸の5つの地域が「有望な区域」に指定されています。
実際に発電事業を行うには、さらに一段階進んだ「促進区域」に指定される必要などがありますが先月「松前沖」について、道内初の協議会が設置されたのに続き、「檜山沖」についても18日、協議会が設置され会合が開かれました。
江差町で行われた会合には国や道、それに関係する道南の4つの自治体や漁協の担当者などが出席しました。
会合では地域振興を求める声に加えて、洋上風力発電の設置に関連して地元の企業や施設を積極的に活用するよう望む声が出た一方、漁業への影響をしっかりと調査するよう求める声が相次ぎました。
これに対し、国の担当者からは、すでに設置・運用が進んでいる国外の状況などを踏まえ漁業への影響について専門家による説明を行うことや地域の振興策について、必要に応じて分科会を設置し、地元の要望に最大限配慮することなどが示されました。
協議会は、今後、複数回の会合を開き、洋上風力発電の「促進区域」の指定に向け、意見の取りまとめを行っていくことにしています。