八雲5人死亡事故から半年 会社の安全管理体制調べる

道南の八雲町でトラックが高速バスと衝突し、5人が死亡した事故から18日で半年です。
トラックの運転手は事故の前、勤務先に体調不良を訴えていたことがわかっていて、警察は会社の安全管理体制に問題がなかったか調べています。

ことし6月、八雲町の国道でトラックが対向車線にはみ出し、高速バスと正面衝突した事故では、バスの乗客と双方の運転手のあわせて5人が死亡、12人が重軽傷を負いました。
事故の状況などからトラックは減速せずに対向車線のバスに突っ込んだとみられ、警察は過失運転致死傷の疑いで捜査を進めています。
その後、押収したドライブレコーダーを解析するなどした結果、運転手は対向車線にはみ出す直前まで法定速度を守っていて、事故につながるような危険な運転も確認されなかったことが捜査関係者への取材でわかりました。
勤務先の関係者などは警察の任意の調べに対し、運転手が事故の当日、体調不良を訴えていたと説明しているということですが、体調を確認する「安全運転管理者」はこの日、事務所に出勤していなかったことがわかっていて、警察は会社の安全管理体制に問題がなかったか調べています。