旭川空港の国内線にLCCが初就航 旭川‐成田間で定期便運航

LCC=格安航空会社の「ジェットスター・ジャパン」が旭川空港と成田空港を結ぶ定期便の運航を始め、旭川空港で記念の式典が行われました。

旭川空港では外国人観光客を中心とした旅行需要を取り込もうと、15日、「ジェットスター・ジャパン」が旭川空港と成田空港を結ぶ1日1往復の定期便の運航を始めました。
旭川空港の国内線にLCCが就航するのは初めてです。
記念の式典で「ジェットスター・ジャパン」の田中正和執行役員は「この冬の就航を目指し強い思いで進めてきたので大変うれしい。地元と連携して観光需要の創出に取り組みたい」とあいさつしました。
これに対し旭川市の今津寛介市長は、「旭川は四季折々の観光を楽しめるなど魅力があります。相互に連携して取り組み、国内外の人に楽しんでもらいたい」と歓迎していました。
このあと成田空港から最初の便が到着し、折り返して成田空港に向かう出発客に搭乗ゲートで記念品などが手渡されました。
会社によりますと、15日の便の予約は旭川空港への到着便が178人、旭川空港からの出発便が195人でほぼ満席だったということです。
【今津市長“二次交通の充実などが課題”】
旭川空港と成田空港を結ぶ定期便の運航開始を受けて旭川市の今津寛介市長は二次交通の充実などが今後の課題になるという認識を示しました。
旭川市の今津市長は旭川空港で開かれた記念式典でLCC=格安航空会社による新規就航を歓迎したうえで、今後の課題を具体的に挙げました。
それによりますと▼旭川空港から観光地に向かうタクシーやバスなどの二次交通の充実や、▼公共交通機関や飲食店などにおける表記の多言語化が必要だとしています。
また▼救急医療体制の構築や▼観光客が旭川に来たときに夜遅くまで楽しめる居酒屋やレストランを増やすことも必要だという考えも示しました。
今津市長はこうした今後の課題について「旭川近郊の町長やジェットスター・ジャパンの皆さんとも連携しながら対応していきたい」と話していました。