北海道で使用の中古鉄道車両 輸出先がコンゴ民主共和国に変更

北海道で特急列車として長年使用され、初めてアフリカに向けて輸出された中古車両が、当初の行き先だったシエラレオネから同じアフリカのコンゴ民主共和国に変更されました。関係者によりますと、車両は年内にも現地に到着したあと、来年以降、運行される予定だということです。

行き先が変更されたのは、ことし9月に函館港からアフリカに向けて出発したディーゼル車両の「キハ183系」の7両です。
「キハ183系」はJR北海道の特急列車として長年使用され、老朽化などを理由にこの春、引退していましたが、この7両は日本の中古の鉄道車両としては初めて西アフリカのシエラレオネに輸出され再び運行される予定でした。
ところが、関係者によりますと、シエラレオネ政府が管理している線路の使用許可が下りなくなったことなどから、急きょ、アフリカ中部のコンゴ民主共和国への輸出に向けた調整が進められていました。
その結果、車両は年内にもコンゴ民主共和国に到着したあと、来年以降、運行される予定だということです。