釧路町元交際相手殺害 37歳被告に求刑上回る懲役21年判決

ことし5月、道東の釧路町で元交際相手の女性を殺害したとして殺人などの罪に問われた被告の裁判で、釧路地方裁判所は求刑を1年上回る懲役21年を言い渡しました。

釧路市の無職、藤山功至被告(37)はことし5月、釧路町に住む元交際相手で小学校教諭だった39歳の女性の自宅に合鍵を使って侵入し、帰宅した被害者を包丁で刺して殺害したとして、殺人や住居侵入などの罪に問われました。
これまでの裁判で検察側が懲役20年を求刑したのに対し、弁護側は情状酌量を求めていました。
15日の判決で釧路地方裁判所の井草健太裁判長は「犯行は計画性が高く危険かつ残忍だ。被告は復縁がかなわないという理由で犯行に至っているが、そもそも交際が解消されたのは被害者のクレジットカードを無断で使用したことが原因で被害者に落ち度は全くなく、その苦しみや無念は筆舌に尽くしがたい」と指摘しました。
そのうえで「逆恨みとも言うべきあまりにも身勝手な犯行で経緯や動機に酌量の余地は無い。自首が成立するが、真摯な反省からとは認めがたい」などとして、求刑を1年上回る懲役21年を言い渡しました。