ふたご座流星群 15日未明にピーク 観察のポイントは

三大流星群の1つ、ふたご座流星群の活動が活発になることに伴い、14日夜遅くから15日の明け方にかけて多くの流れ星が現れる見通しです。ことしは月明かりの影響がないなど8年ぶりの好条件で、全国的に雲が多くなりそうな中、北海道の太平洋側ではピーク時には1時間に70個ほどの流れ星が見える可能性があるということです。

ふたご座流星群は毎年、この時期に活動が活発になる三大流星群の1つで、ふたご座の方向から広がるように流れる様子が夜空の広い範囲で見られると期待されます。
国立天文台によりますと、ことしは▼月明かりの影響がなく、▼夜明け前にかけて流星群の活動が特に活発になることから、8年ぶりに観察の好条件が整っているということです。
ただし気象庁によりますと、14日夜から15日にかけては全国的に曇りの地域が多く、雲に遮られずに流れ星が見られるのは北海道の太平洋側と沖縄などに限られる可能性が高いということです。
特にピークとなる15日未明には、▼十分に暗い場所では1時間に70個ほど、▼空が明るい市街地などでも例年よりも多くの流れ星が見える可能性があるということです。
札幌市中央区にある札幌市天文台の解説員、横山明日香さんに観察のポイントを聞きました。
横山さんによりますと、流れ星はふたご座の方向を中心に放射状に現れるため、なるべく広い範囲を見渡すようにすると見つけやすいということです。
望遠鏡や双眼鏡などがなくても肉眼ではっきり見えることも多いそうです。
また、▼あらかじめ暗い場所に目を慣らしておくことや▼長時間の観察にそなえて椅子など楽な姿勢をとれる準備をしておくこと、そして、▼スキーやスノーボードに行く時のような防寒対策を十分にすることが重要だということです。
街灯が少なく、ひらけた場所が多い北海道は、ふたご座流星群に合わせて本州などから「天体ファン」が訪れるほど人気があるということです。
国立天文台が公表している最も多くの流れ星が見えるとされる時間帯は▼札幌市で15日午前1時半ごろ▼根室市で15日午前1時15分頃となっていますが、あくまでも目安で、この前後の時間も観察できる可能性があるということです。
横山さんは「ことしは8年ぶりの好条件で、宇宙と自分がつながっていると感じられる天体ショーなので、ぜひ夜空をのぞいてほしい」と話していました。