帯広の障害者支援施設で入所者に暴行 “虐待”とみて道が調査

帯広市の障害者支援施設で職員が入所者の男性に殴る蹴るなどの暴行を加えていたことがわかりました。道は虐待があったとみて調査を進めています。

道の調査を受けているのは、帯広市の社会福祉法人「真宗協会」が運営する、帯広市大正町にある障害者支援施設「帯広慈光学園」です。
この施設には知的障害のある人が入所していますが、運営法人によりますと、施設の男性職員が50代の入所者の男性に虐待を行っているという内部通報が先月、寄せられたということです。
運営法人が施設の防犯カメラのデータを確認したところ、ことし10月に職員が入所者の男性に殴る蹴るの暴行を加えていたことが確認できたということです。
入所者の男性は顔がはれるけがをして病院で治療を受けました。
職員は、運営法人の聞き取りに対し「外に連れ出そうとして拒否されたのでつい手が出てしまった」と暴行したことを認めているということです。
運営法人は、この職員を出勤停止処分にするとともに道に報告書を提出しました。
十勝総合振興局は施設で虐待があったとみて現在、詳しい状況を調査していて、事実が認められれば行政指導などを検討するとしています。
「真宗協会」の法人本部の佐藤英副所長はNHKの取材に対して「二度とこういう事案を起こしてはいけないと思っている。利用者や家族の方に改めておわびを申し上げるとともに、研修会などを開いて再発防止を図りたい」と話しています。