釧路町元交際相手殺害 “身勝手な犯行”被告に懲役20年求刑

ことし5月、道東の釧路町で元交際相手の女性を殺害したとして殺人などの罪に問われている被告の裁判で、検察は「身勝手な動機に基づく危険極まりない犯行だ」として懲役20年を求刑しました。

釧路市の無職、藤山功至被告(37)はことし5月、釧路町に住む元交際相手で小学校教諭だった39歳の女性の自宅に合鍵を使って侵入し、帰宅した被害者を包丁で刺して殺害したとして、殺人や住居侵入などの罪に問われています。
13日、釧路地方裁判所で開かれた裁判で検察は「被告は包丁を2本購入し、被害者の自宅を何度も下見するなど計画性が高い。被害者の胸や首に包丁を複数回、深く突き刺していて危険極まりない犯行だ」と指摘しました。
その上で「被害者との復縁の可能性がなくなり殺害したという動機は身勝手なもので、くむべき事情は全くない」として懲役20年を求刑しました。
これに対し、弁護側は「被告は自ら警察に通報し自首が成立していて、真摯に反省もしている」として情状酌量を求めました。
判決は15日、言い渡されます。