10年前 江差町死亡ひき逃げ まもなく時効 現場近くで検問

10年前に道南の江差町で当時75歳の女性がひき逃げされ死亡した事件は、未解決のまま、まもなく時効を迎えます。警察は12日、現場近くで検問を行い、犯人検挙につながる情報の提供を呼びかけました。

2013年12月16日の午後6時前、江差町水堀町の道道で紺井ヨシ子さん(当時75)が横断歩道の近くに倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。
警察は、歩いていた紺井さんが車にはねられたとみて、ひき逃げと過失運転致死の疑いで捜査してきましたが、事件からまもなく10年となる今も、未解決のままです。
このうち、ひき逃げの罪については3年前に時効が成立していて、残る過失運転致死の罪については、今月17日の午前0時に時効を迎えます。
時効が迫る中、12日夜は事件が発生したとみられる時間帯に警察官7人が現場周辺で通行する車を止め、ドライバーなどに事件についてのチラシを手渡し、情報提供を呼びかけました。
江差警察署の上野賢司交通課長は「被害者のご遺族は大変つらい思いをしています。犯人の検挙に向け、時効のギリギリまで捜査を続けます」と話していました。