還付金詐欺の予兆電話3件 590万円だまし取られる被害も

還付金詐欺の予兆電話3件 590万円だまし取られる被害も

【予兆3件】。
道内では12日までに特殊詐欺の予兆電話が新たに3件、確認されました。
3件はいずれも還付金詐欺で、このうち札幌市北区に住む60代の女性は区役所の職員を名乗る男から自宅に電話がかかり「医療費の書類を送りましたが期限までに返信が無かったため、身分証を持って区役所の窓口まで来てください」と言われました。
数分後に同じ人物から「窓口に出向かなくても銀行で手続きができる。50万以上だと手数料がかからない」などと言われましたが、不審に思い警察に相談したということです。
【被害2件】。
被害も新たに2件確認されました。
このうち江別市の70代の女性はことし10月に男の声で電話がかかり「国の通信網を管理しているが、あなたは架空の契約をしているのであと2時間で携帯電話が使えなくなる」と伝えられました。
女性が指示された電話番号にかけると、警察官を名乗る男から「あなたのお金について捜査する必要がある」などと言われ、新たな銀行口座を開設したうえでその口座に金を移すよう指示されました。
女性はその口座の暗証番号などを事前に伝えていたため口座に移した現金合わせて590万円をすべてだまし取られたということです。
警察が捜査のために銀行口座の暗証番号などを聞くことはありません。
電話で暗証番号などを聞かれたらすぐに詐欺を疑い、家族や警察の相談専用窓口「#9110」に連絡することなどを呼びかけています。