病気リスクを遺伝子検査で分析 北大病院 モニター検査開始

北海道大学病院に設けられた、生活習慣病などの病気にかかるリスクを遺伝子検査で分析する施設で、大学の関係者が参加するモニター検査が12日から始まりました。

北海道大学病院は、病気の予防に早期に取り組んでもらおうと、遺伝子検査で病気にかかるリスクを分析する「パーソナルヘルスセンター」をことし10月に設置しました。
センターでは、12日から大学の関係者が参加するモニター検査が始まり、北大の寳金清博学長が、医師から検査の説明を受けたり、すべての遺伝情報を調べる「全ゲノム解析」のため血液を採取したりしていました。
検査で解析した遺伝子から生活習慣病や認知症などの病気にかかるリスクを分析し、それをもとに医師による食生活や運動習慣などの指導が受けられるということで、センターでは来年春から、学外の人も参加できる一般受付を始める計画です。
パーソナルヘルスセンターの今野哲センター部長は、「センターの設置をきっかけに、市民のみなさんには病気にかかったら病院に行くという意識を変え、病気のリスクを知って健康なうちから将来のことを考えて予防するという意識を持ってもらいたい」と話していました。