函館 大量に打ち上げられた魚の回収作業が始まる

函館市の海岸に大量の魚が打ち上げられたことを受け、9日からおよそ100人がかりで魚を回収する作業が始まりました。

作業は午前9時から行われ、市や道、それに漁業の関係者などおよそ100人が参加しました。
函館市浜町の海岸には7日、イワシやサバなどの魚がおよそ1キロの範囲にわたって打ち上げられ、海洋生物の行動に詳しい専門家は魚の大群がイルカなどに追われて海岸に殺到したのではないかと見ています。
市や道は、魚を放置すれば衛生面で問題があるとして焼却処分することを決め、回収作業を始めたもので、参加者たちは手やバケツなどを使って少しずつ魚を袋に詰めていきました。
9日の作業は正午までで終了し、30トンあまりの魚を回収したということです。
作業は10日も続けられますが、砂浜を覆う大量の魚を完全に取り除くまでにどのくらいの時間がかかるか、見通しは立っておらず、市は重機の投入も検討しています。
函館市農林水産部の松浦眞人部長は「魚の腐敗が進み、一日でも早く対応が求められる中、まずは緊急の対応ということできょうの作業を実施した。この土日の作業を終えて、いつまでに作業が完了できるかを示していきたい」と話していました。