釧路町 千島海溝沿いの地震で大津波を想定し避難訓練

千島海溝沿いで巨大地震と大津波が発生した場合大きな被害が想定される釧路町で9日、避難訓練が行われました。

訓練は、地震が起きて大津波警報が発表されたという想定で行われ、釧路町の住民およそ60人が近くにある公民館や学校に避難しました。
釧路町は、千島海溝沿いで巨大地震と大津波が起きた場合、道内で最も高い最大26.5メートルの津波が押し寄せると想定されています。
遠矢地区にある公民館には防災無線が鳴っておよそ30分のうちに住民が次々と避難してきました。
参加した50代の女性は「実際に歩いて避難し、どれくらい時間がかかるか確かめられてよかった」と話していました。
訓練を終えた後には、マグニチュード7クラスの地震が起きた場合にその後の巨大地震の発生に注意を呼びかける「後発地震注意情報」のチラシも手渡され、参加者たちは理解を深めていました。
釧路町防災安全課の藤井正樹課長は「あまり大きな災害を経験していない釧路町の住人一人ひとりに防災意識を高めてもらう必要がある」と話していました。