特殊詐欺の予兆電話4件 約1000万円の投資詐欺被害が1件

特殊詐欺の予兆電話4件 約1000万円の投資詐欺被害が1件

【予兆4件】
道内では8日までに特殊詐欺の予兆電話が新たに4件、確認されました。
このうち2件は厚生労働省の職員をかたる手口で、7日、札幌市厚別区に住む40代の女性の携帯電話に「身分証明がないと買えない薬を東京で購入した形跡がある」と電話がありました。
女性が「買っていません」と答えると「警察に通報しておきます」と話し、電話が切れたということです。
上川地方では40代の男性の携帯電話に「保険証が東京で使われている。麻薬成分が含まれる薬を1か月分購入しているので、警視庁につなぎます」と電話がありましたが、男性が不審に感じ、電話を切りました。
厚生労働省の職員をかたる手口は最近、道内で相次いでいます。
被害はまだ確認されていませんが、詐欺グループは警察官役につないだあと、「保険証が不正に使用されているので、金を別の口座に移す必要がある」などと言って指定した口座に入金させ、だまし取るということで、こうした電話があっても絶対に応じないでください。
このほか、札幌市豊平区でウイルスに感染したといって修理費用をだまし取るサポート詐欺などの予兆電話が確認されたということです。
【被害1件】
一方、小樽市では被害が1件確認されました。
ことし6月、SNSを利用していた50代の男性が「優良株を紹介します」といった広告を見つけ、URLをクリックしたところ、投資家やアシスタントを名乗る人物から連絡がありました。
その後、やり取りを続ける中で、もうかる投資話があるなどともちかけられ、投資名目でおよそ1000万円をだまし取られたということです。
道内ではこうしたSNSを通じた投資詐欺が相次いでいて、警察は▼会ったことのないネット上の人物からのもうけ話を信用せず、▼不審に感じたら1人で悩まず家族や警察の相談専用窓口、「#9110」に連絡するよう呼びかけています。
【HPに特設サイト】
NHK北海道ではホームページに特設サイト「ストップ詐欺被害だまされんDO!」を掲載しています。トップページにあるバナーからアクセスできます。ぜひご覧ください。