紋別市議会 市長に対する問責決議案を可決

7日に開かれた紋別市議会の本会議で、市が発注した業務委託事業における汚職事件について、宮川良一市長の責任が重大だとして問責決議案が提出され、賛成多数で可決されました。

紋別市では、市の業務委託事業をめぐって、元幹部職員がコンサルタント会社の役員から現金を受け取ったとして収賄の罪で有罪判決を受けていて市が設置した委員会は11月、契約までの過程や事務処理上の問題があったという中間報告を取りまとめています。
これを受けて7日の本会議で、一部の議員から「中間報告の公表によって事件の本質が明らかとなり、市長の政治責任は重大なものと判断せざるを得ない」として、問責決議案が提出されました。
そして採決の結果、賛成8人、反対5人の賛成多数で可決されました。
問責決議には法的拘束力はありません。
宮川市長は報道陣の取材に対し「真摯に受け止めている。これから防止対策を含めて委員会による最終報告が行われるので、しっかり対応していく」と話していました。
一方、市長への問責決議案を提出した議員に対しても、別の議員から問責決議案が出されましたが、こちらは反対多数で否決されました。