別海町でシカ革加工体験 高校生がシカの有効活用学ぶ

シカ革の加工体験を通じてエゾシカの有効活用について考えてもらう出前講座が道東の別海町の高校で行われました。

別海高校で6日、行われた講座には2年生と3年生の合わせて11人が参加しました。
はじめに根室振興局の職員が道内では昨年度、エゾシカによる農林業被害が48億円にのぼり、適正な生息数にするためにもエゾシカを資源ととらえて有効活用することが大切だと説明しました。
続いて生徒たちはシカ革の加工体験として斜めがけできる小型のバッグ「サコッシュ」作りに挑戦し、革をテープで仮止めしたあと専用の道具で針を通す穴をあけて縫い合わせ、およそ1時間かけて完成させていました。
参加した2年の男子生徒は「針を通すのが大変だったが、途中からコツをつかめたので楽しかった」と話していました。
根室振興局保健環境部の河崎淳係長は「肉をはじめ、革などのエゾシカ製品をもっと身近に感じてもらえるようになれば」と話していました。