木古内町 寒中みそぎ 道の文化財に指定

下帯姿の若者たちが真冬の海で神社のご神体を清める木古内町の伝統行事、「寒中みそぎ」が道の無形民俗文化財に指定されました。

寒中みそぎは木古内町にある佐女川神社で豊漁や豊作を願って毎年1月に行われているもので、江戸時代から190年以上続く伝統行事です。
神社から選ばれた行修者と呼ばれる若者4人が、真冬の海に何度も飛び込み海水をかけてご神体を清めるほか浜に上がった行修者は、訪れた観光客などにも御利益があるとされる水をかけ無病息災を願います。
この寒中みそぎについて、道教委は「神事としての側面のみならず、観光イベントとしての要素も加えた地域に根づいた祭りで、文化財の保存と活用のあり方を理解する上でも特に重要だ」として11月、道の無形民俗文化財に指定しました。
今回の指定について、佐女川神社の野村広章宮司は、「とても光栄に思うとともに今まで支えてくれた皆さんに感謝しています。7年後には200年の節目を迎えますが、文化財としてふさわしい神事を今後も続けていきたいです」と話しています。