冬眠するクマいるか 札幌南区の山林でドローン使い調査

カメラを搭載したドローンを使って、市街地周辺の山林にこれから冬眠するクマがいるかどうかを確認する調査が、札幌市で行われました。

この調査は、市街地周辺のクマの生息状況を確認して、クマによる被害を防ぐ対策に役立てようと、札幌市が初めて行いました。
6日は、札幌市南区中ノ沢の山林で、作業員がサーモグラフィーカメラなどを搭載したドローンを上空およそ120メートルの高さまで飛ばし、映像に映る動物の影を拡大するなどしてクマかどうか調べました。
調査が行われた中ノ沢周辺は、ことし6月下旬には3頭のクマの目撃されるなど、出没が相次いでいて、札幌市は、対策の強化が必要な「ヒグマ対策重点エリア」に指定しています。
6日の調査でクマは確認されませんでしたが、映像には複数のシカが映っていたということで、札幌市は、シカがいるエリアにはクマが生息する可能性もあるとして、今後も監視を続けることにしています。
札幌市環境共生担当課の清尾崇係長は、「人がいる市街地近くで冬眠するヒグマを確認することで、来年以降の調査や捕獲の対策に活用できる。今後も新しい技術を積極的に取り入れ対策を続けたい」としています。