函館税関 年末特別警戒開始 密輸の取り締まりを強化

物流や人の移動が活発になる年末にあわせて、函館税関は6日から違法薬物などの密輸の取り締まりを強化する特別警戒を始めました。

特別警戒の初日の6日は、新千歳空港の国際線ターミナルで函館税関の笠川隆博税関長が、およそ40人の税関職員に対して「密輸の手口はその時々の状況で変化し、悪質・巧妙になっている。厳格な水際取り締まりを実施し、国民の安心・安全のため、しっかりと職務にあたってほしい」と訓示しました。
このあと韓国やタイからの旅客が到着すると、税関の職員たちは違法薬物などがないか手荷物を確認したり、麻薬探知犬を連れて不審物がないかチェックしたりしていました。
函館税関によりますと、ことし1月から10月までに北海道を含む管内で大麻や覚せい剤などの違法薬物を密輸した疑いでの告発はあわせて17件にのぼり、去年1年間での9件をすでに上回っているということです。
税関は海外からの旅行者の回復に伴って、密輸のリスクが高まっていると警戒を強めていて、今月15日まで函館税関管内の北海道と青森、岩手、秋田にある空港や港で特別警戒を行うことにしています。