道立高校・特別支援学校の全教室にエアコン 関連予算案提出へ

道は夏の暑さ対策として、道立高校と特別支援学校のすべての普通教室に取り付けが簡単な窓用のエアコンを設置する費用を盛り込んだ追加の補正予算案をまとめ、5日の道議会に提出すると発表しました。

道内ではこの夏の記録的な暑さで学校の臨時休校などが相次いだことを受けて、来年から夏休みを延長できるよう規則が改正されるなど、暑さ対策が進められています。
こうした中、道は来年夏までに道立高校と特別支援学校のすべての普通教室に、本格的な工事が不要で取り付けが簡単な窓用のエアコンを設置することを決めました。
また障害によって体温調節が難しい子どもなどもいることから、標準的なエアコン設備の導入は特別支援学校で優先的に進め、来年度中には全体の4割近い25校で導入することにしていて、こうした事業の費用は総額で26億4300万円あまりを見込んでいます。
このほか物価高騰対策では18歳以下の子どもがいる世帯を対象に来月以降5000円程度のコメと牛乳を購入できる商品券などを支給する費用として29億4700万円あまりを盛り込みました。
道がとりまとめた追加の補正予算案は一般会計の総額で1791億1300万円あまりで、5日、道議会に提出されます。
【道内各地のエアコンの状況】
学校現場のエアコンを巡っては、道内各地でも導入の動きが相次いでいます。
▽函館市は、市立の小中学校と高校、義務教育学校、それに幼稚園の教室などに、再来年度から順次、設置する考えを明らかにしました。
また、▽旭川市は小中学校への設置費用などを盛り込んだおよそ18億円の補正予算案を提出しました。
このほかにも、▽帯広市が市内の小学1・2年生の教室に設置するほか、▽北見市も来年6月までに市内のほぼすべての小学校と義務教育学校の教室に設置することになりました。