沖縄戦で米兵が持ち帰った日章旗 札幌の遺族に返還

太平洋戦争末期の沖縄戦でアメリカ兵が戦地から持ち帰った日章旗が札幌市出身の男性のものだったことがわかり、終戦から78年をへて遺族に返還されました。

この日章旗は、昭和20年の沖縄戦で戦死した札幌市出身で当時21歳だった吉原一徳さんが持っていたものです。
出征する際に贈られたということで、吉原さんの名前とともに当時勤めていた札幌の百貨店の同僚など60人あまりの名前が寄せ書きされています。
沖縄戦の際にアメリカ兵の男性が戦地から持ち帰っていましたが、男性が亡くなったあと息子のグレッグ・マッコラムさんが遺留品の返還に取り組むアメリカのNPO「OBONソサエティ」に、「遺族に返したい」と連絡してきたということです。
3日、札幌市中央区の札幌護国神社で行われた返還式には、吉原さんの妹の児玉陽子さん(91)など遺族が出席しました。
返還式で児玉さんは、来日したマッコラムさんから直接、日章旗を手渡されると涙を流しながら旗を顔に押し当てていました。
児玉さんは「兄が肌身離さず身につけていた日章旗を大切に保管していただき本当に感謝しています。母が生きていればいちばん喜んだと思います」と話していました。
旗を返還したマッコラムさんは、「旗を遺族に返還することで私たちの中でも区切りをつけることができました」と話していました。