道立病院の医療事故 4月からの半年で68件

ことし4月からの半年間で道立病院でおきた医療事故は、去年の同じ時期より11件多い68件で、このうち病院側に過失などがある医療過誤のケースは2件だったことが道のまとめでわかりました。

道は病院運営の透明性を高め医療における安全管理体制の向上につなげようと6つの道立病院で起きた医療事故の件数を半年ごとにまとめて公表しています。
それによりますと、ことし4月からの半年間で起きた医療事故は、去年の同じ時期より11件多い68件でした。
このうち病院側に過失などがある医療過誤だったのは2件で、▼看護師が患者の認知度が低いことを把握せずに指示をしたため、患者が指示に従わずにひとりで動いて脱臼してしまったケースと、▼病院から委託を受けた業者が食物アレルギーのある患者に食材を誤って配膳してしまい、重いアレルギー反応を起こしたケースだったということです。
いずれもただちに処置を行い、回復したということです。
このほか、患者に被害はなかったものの、事故につながりかねなかったいわゆる「ヒヤリハット」の事案が1768件あったということで、道の道立病院局は「具体的な事例を共有し、医療事故の再発防止に向けて取り組んでいきたい」と話しています。