松前町と福島町 ナラ枯れ被害を道内初確認

虫が媒介する病原菌によってミズナラなどの木が枯れる「ナラ枯れ」の被害が10月、松前町と福島町の森林で確認されました。「ナラ枯れ」の確認は道内では今回が初めてです。

ナラ枯れは、「カシノナガキクイムシ」という体長5ミリほどの虫が媒介する病原菌に感染することで、コナラやミズナラなどが枯れる現象です。
ナラ枯れは気温の上昇などで被害地域が年々北上しているとされ、2019年に青森県で急拡大したことを受けて、道は渡島半島地方の森林で調査を行っていました。
その結果、ドローンによる上空からの調査を踏まえ、10月、現地調査を行ったところ、松前町と福島町の5か所の森林であわせて9本のナラ枯れを確認したということです。
ナラ枯れの確認は道内では今回が初めてで、道森林整備課は、「被害が広がれば森林の生態系にも影響を及ぼすおそれもある。被害を食い止めるには早期の対応が重要なので、被害の疑いがある木を見つけたら連絡をいただきたい」と話しています。
道は来年5月末までにナラ枯れが確認された木の虫や菌の駆除を進め、被害の拡大を防ぎたいとしています。