運転免許更新オンライン講習の利用低調 警察が利用を呼びかけ

道内では運転免許更新の際、一定の条件を満たせば講習をオンラインで受けることができますが、10月の利用は全体のおよそ1割にとどまっています。警察は待ち時間の短縮や混雑の緩和につながるとして、オンライン講習の積極的な利用を呼びかけています。

道内では▼千葉県、▼京都府、▼山口県とともに全国に先駆けてドライバーのオンライン講習のモデル事業が進められていて、マイナンバーカードを所持しているなど一定の条件を満たせば、運転免許更新の際の講習の動画視聴や適性診断がスマートフォンやパソコンで24時間いつでも受けられます。
オンライン講習を利用しても新しく交付される免許証を受け取るには視力検査のため運転免許試験場などに出向く必要がありますが、一般ドライバーの場合、待ち時間などを含めて最大で1時間40分ほど手続きの時間を短縮できるということです。
オンライン講習を利用し、免許証を受け取るために旭川運転免許試験場を訪れた20代の女性は「試験場での手続きは30分で終わりました。子育て中の隙間時間に受講できたのでとても便利だと思います」と話していました。
オンライン講習はゴールド免許を持つ優良ドライバーに加えて、10月からは一般ドライバーも受けられるようになりましたが、警察によりますと、道内で10月に免許を更新した一般ドライバーのうちオンライン講習を利用した人は全体の11.8パーセントにとどまっているということです。
道警旭川方面本部交通課の大山敏弘指導官は「ドライバーへの制度の周知が足りず、利用が伸び悩んでいる。待ち時間の短縮や混雑の緩和につながるのでぜひ活用してほしい」と話し、オンライン講習の積極的な利用を呼びかけています。