幕別町でアイヌ料理を味わう体験会

幕別町でアイヌ料理を味わう体験会

アイヌ民族の文化に親しんでもらおうと、アイヌの伝統的な料理を調理して味わう体験会が幕別町で行われました。

この体験会はアイヌ民族の文化への理解を深めてもらおうと幕別町教育委員会などが開き、10人が参加しました。
きょうは幕別町でアイヌ文化の伝承活動を行っているグループのメンバーが講師となり、アイヌ民族の伝統料理5品を作りました。
このうち「チェプ※・オハウ」という料理は塩ザケの切り身や長ネギ、ジャガイモなどを使い、塩とみそで味付けした汁物で、参加者たちはサケの身が崩れないように具材を煮込んでいました。
また、油で揚げて砕いたコンブを入れたしょうゆベースの甘いたれを白玉だんごに絡めた「コンブ・シト」という料理は、アイヌの人たちがおやつとしても食べたもので、独特の食感を楽しんでいました。
更別村の50代女性は「アイヌ料理を食べたのは初めてですが、素材の味を生かしていて体にとても優しく感じ、食べやすいです」と話していました。
また、帯広市の70代男性は「味付けでみそや塩を入れすぎないよう気を遣いました。おいしく出来てよかったです」と話していました。
講師を務めた「マクンベツアイヌ文化伝承保存会」の廣川和子さんは「料理だけでなく、アイヌの刺しゅうや踊り、ことばなどに触れてほしいです」と話していました。

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