紋別市の汚職事件 検証委員会が中間報告

紋別市が発注した業務委託事業をめぐる汚職事件について、市の検証委員会は、契約までの過程や事務処理に問題があったなどとする中間報告を取りまとめました。

紋別市では、市の業務委託事業をめぐって、元幹部職員がコンサルタント会社の役員から現金を受け取ったとして収賄の罪で有罪判決を受け、市はことし5月、原因の調査や再発防止策などを検討する委員会を設置しました。
委員会は中間報告を取りまとめ、28日に始まった定例の市議会で報告しました。
この中で、委員長を務める稲葉宏剛副市長は、業務委託事業への参加資格を絞り込んだことで、本来行われるべき選考が行われなかったとして、契約までの過程に問題があったと指摘しました。
また特定の業者について▼市が提案書を添削したほか、▼提出後の提案書の差し替えを認めたり、▼審査会のリハーサルに立ち会ったりするなど、事務処理上にも複数の問題があったことを報告しました。
報告を受けて宮川良一市長は「市政の最高責任者として、検証結果を真摯に受け止める。このような事態に至ったことについて、改めて市民の皆様に深くおわびを申し上げる」と陳謝しました。
検証委員会は今後、具体的な再発防止策などを検討した上で、年度内に最終報告をまとめることにしています。