流氷を学ぶ 北見市でイベント

オホーツク海沿岸に真冬の到来を告げる「流氷」について学ぶイベントが、26日、北見市で開かれました。

これは、毎年、オホーツク海沿岸に流れ着く流氷の成り立ちやその性質について学んでもらおうと、NHKと北見工業大学が開いたもので、会場には市民らおよそ200人が参加しました。
イベントでは、NHKが研究機関と連携して風と海流などで流氷が渦を巻く「流氷大回転」という自然現象を記録した映像などが上映されました。
また、長年流氷の研究を行っている北見工業大学の舘山一孝准教授による解説も行われ、オホーツク海を移動する流氷が生き物に多くの栄養分をもたらしていることなどが紹介されました。
さらにイベントでは、ことし9月に引退をした流氷観光船「ガリンコ号」の初代船長の山井茂さんも参加し、長年の安全運航をねぎらって花束が贈呈されました。
このほか、会場には去年、斜里町ウトロで採取されたおよそ30キロの流氷も展示され訪れた人たちは、直接手で触れてその感触を楽しんでいました。
北見市の男性は「流氷はオホーツクにとって貴重な観光資源なので、守っていきたい大切な資源だと思っています」と話していました。