日本ハム 新人選手が入団会見

日本ハム 新人選手が入団会見

プロ野球、日本ハムの新人選手の入団会見が行われ、ドラフト1位入団で最速158キロの速球を投げる東洋大の細野晴希投手は、「1番を目指したいので、球速の部分も1番を目指したい」と意気込みを示しました。

日本ハムの新人選手の入団会見は26日、本拠地のエスコンフィールド北海道のグラウンドで行われ、ファンにも公開されました。
入団会見では、東洋大からドラフト1位で入団した細野投手など、支配下で入団した5人と育成選手3人が、球場の大型ビジョンでの紹介とともに、ひとりずつ入場しました。

最速158キロの速球を投げる細野投手は背番号「29」に決まり、会見では、「まだまだ足りないところがあるので、毎日、少しずつ課題を克服して成長していきたい。1番を目指したいので、球速の部分も1番を目指したい」と意気込みを示しました。
会見に同席した新庄剛志監督は細野投手について、「158キロを投げる左ピッチャーはほかにはいないと思うし、自分だったらバットに当てられない。先発しか考えていないけど、映像を見て、抑えでもおもしろいかなと思った」と話して、期待を寄せていました。

群馬の上武大からドラフト2位で入団したキャッチャーの進藤勇也選手は、「エスコンフィールド北海道でプレーできることが楽しみで、1年目から思い切ったプレーで積極的にやっていきたい。キャッチャーとしてスローイングやキャッチングなどどのスキルも、誰よりもたけている選手になりたい」と話しました。

山梨学院大学からドラフト3位で入団した宮崎一樹選手は背番号が「36」に決まり、ユニフォーム姿で入団会見に臨みました。
宮崎選手は、身長1メートル84センチの右打ちの外野手で、大学の日米野球にも出場し、俊足と強肩は即戦力と評価されています。
宮崎選手は会見で、「まだ、ユニフォームに着られている感じなので、1年後には、このユニフォームをしっかり着こなせるようにしたい。身体能力が武器なので、走攻守のすべてを強みにできるようにしたい」と意気込みを示しました。
会見に同席した新庄剛志監督が「僕は遠投で134メートルを投げたけど、何メートル、投げられるの」と質問したのに対して、宮崎選手は「120メートルくらいです」と答えました。
新庄監督が「合格」というと、スタンドのファンからは拍手が送られていました。
そして、新庄監督は、「キャンプからアピールしてもらって、1年目からすぐに出られるチャンスがあるので、期待しています」と宮崎選手にエールを送っていました。

鹿児島城西高校からドラフト4位で入団した明瀬諒介選手は、背番号が「65」に決まり、ユニフォーム姿で入団会見に臨みました。
明瀬選手は、身長1メートル83センチの右打ちの内野手で、高校通算49本のホームランを打った長打力が持ち味です。
明瀬選手は会見で、「ファイターズに指名されて最初に思ったことは、北海道に行けるということでした。すごく雪がきれいで、初めて雪を見たので、すごいと思いました。それが感想です」と率直に話して、ファンからの笑いを誘っていました。
入団後の目標については、「1日でも早く、1軍の舞台のエスコンフィールド北海道で活躍できるように頑張っていきたい。この球場でホームランを打てるように頑張っていきたい」と話しました。
そして、同席した新庄剛志監督から希望のポジションと打順を質問されると、明瀬選手は「4番・サードでお願いします」と答えて、ファンからは拍手が送られました。

前橋工業高校からドラフト5位で入団した星野ひので選手は、背番号が「68」に決まり、ユニフォーム姿で入団会見に臨みました。
外野手の星野選手は、身長1メートル82センチで長打力のある右バッターとして評価されたほか、俊足と強肩も備えています。
会見で星野選手が、「ドラフトで指名されたのは、自分だけの力ではないと感じているので、これからも、いろいろな人たちに感謝しながら、頑張っていきたい。万波中正選手のように、勝負どろこで1打が打てる、かっこいい選手になっていきたい」と目標を掲げると、同席した新庄監督から、「そこは、俺でしょう」といわれて、笑顔を見せていました。
また、司会者から希望する打順とポジションを聞かれると、「3番・ライトでお願いします」と答えていました。

瀬田工業高校から育成2位で入団した平田大樹選手は、背番号が「112」に決まり、ユニフォーム姿で入団会見に臨みました。
会見で平田選手は、「ファイターズから指名された時は、夢のようで、素直にうれしかったです。まだ育成という立場なので、1日でも早く、1軍の舞台で活躍できるように精いっぱい頑張ります。応援よろしくお願いします」と話しました。
また、入団会見では大渕隆スカウト部長が選手のプロフィールを紹介し、平田選手については、「走攻守にあふれるバットマンです。美しいスイングで、打球は美しい放物線を描きます。クールな表情に、落ち着いたプレースタイル、秘めた闘志を持ち、職員気質で、プロで活躍するイメージがわく若者です」と平田選手の能力に触れました。
そのうえで、大渕スカウト部長は、「去年の秋に、新型コロナの感染から、髄膜炎を発症し、体重は10キロ減り、春まで後遺症が残って、まともな練習さえできない苦しい最終学年でした。しかし、ファイターズのトライアウトで悔しさを晴らすパフォーマンスを見せてくれて、現在に至ります」と述べて、平田選手がプロ入りを勝ち取った経緯を紹介していました。

新人選手たちは来年1月に合同の自主トレーニングを行ったあと、春のキャンプに臨みます。