後志の風力発電事業 関西電力が計画を縮小 予定地に希少植物

後志の風力発電事業 関西電力が計画を縮小 予定地に希少植物

関西電力は後志地方で計画している風力発電事業について、建設予定地の一部に希少な植物が確認されたことから計画を当初の3分の1程度に抑える方針を明らかにしました。

関西電力は後志地方での風力発電施設の建設に向けて去年5月、国や地元自治体などに事業計画案を提出したあと、建設による周辺環境への影響について調査していました。
こうした中、関西電力は調査結果を公表し予定地の一つとなっていた仁木町で希少な植物が確認されたことからこのエリアを計画から外すことを決めました。
風力発電の施設は最大64基から最大18基に減らすことになり、これによって、最大の発電出力は当初のおよそ26万8800キロワットから3分の1程度のおよそ7万5600キロワットに抑えられることになります。
関西電力は今回、計画から外したエリアでの風力発電事業については引き続き可能性を探っていくとしています。
道内での風力発電をめぐっては、大手商社の双日が小樽市と余市町で計画していた風力発電事業について会社の投資基準に合致しないとしてことし6月、計画の中止を発表しています。
これに先立ち小樽市の迫俊哉市長は生態系や景観上の影響への懸念などを理由に「計画を是認できない」とする意見を鈴木知事に提出していて地元自治体や自然環境に配慮しながらどのように事業を進めていくかが課題となっています。