地元・函館産の素材だけを使った日本酒の仕込み作業始まる

函館市の酒蔵や函館高専などが連携して製造を始めている地元の素材だけを使った日本酒の仕込み作業が行われました。

函館市の酒蔵「五稜乃蔵」は函館高専と協力し、地元の素材だけを使った日本酒づくりを行っています。
21日は、5人の職人がおよそ140キロの酒米を専用の機械で蒸し上げたあと、手や機械を使ってほぐしながら冷ましていました。
酒米は酵母や仕込み水などが入ったタンクに入れられ、発酵を促すため長さ3メートルほどの棒でゆっくりとかき混ぜられました。
日本酒に使用される酵母は、函館高専の教授が市内の菜の花から見つけたもので、そのほかの水や酒米も市内のものを使っています。
酒蔵で総杜氏を務める川端慎治さんは「米や酵母などがすべて函館産なので函館の土地を想像しながらできた日本酒を味わってほしい」と話していました。
今回仕込んだ日本酒は12月末に完成し、来年1月中旬ごろに販売される予定です。